セレブシェフが出場
8回目を迎えたバンクーバー・マガジン主催の『Big Night』。入り口で参加費99ドルを払いワイングラスを渡された参加者たちは、お目当てのテーブルへと消えていった。
会場にはロブ・フィーニー、デイビッド・ホークスワース、チョコレート職人トーマス・ハースなどセレブ・シェフの姿もあり、豪華なイベントをさらに盛り上げていた。
『ブルー・ウォーターカフェ』ではシーフード・パエリアをシャルドネ(Devil's Lair Margaret River Chardonnay 2011)とペアリング
ラム肉のタルタル
『カクタスクラブ・カフェ』ではオックステールとフォアグラ入りのアグノロッティと濃厚な赤ワイン(Thorn-Clarke Shotfire Quartage 2010)、タイ料理の『メナム』では辛さと酸味がたまらないムール貝のココナッツカレーを甘めのリースリング(Dr. Pauly Bergweiler Riesling 2012)とペアリング。
美食家として知られる赤堀正明氏は「初めてラム肉のタルタルをいただきましたが、とてもおいしいです。このレストランに行ってみたくなりました」とのこと。『ウィルド・ビースト』ではみじん切りにした生のラム肉にオリーブオイル、ハーブ、卵黄を加えてマスタードシードと玉ねぎを添え、軽めの赤ワイン(M.Lapierre Morgon 2012)とペアリングした。
(左から)参加者の赤堀正明氏(パンパシフィック日産サレー・リッチモンド社長&CEO)、スプリングサーモンのたたきを作った『フォレッジ』のクリス・ウィットテイカー総料理長、上遠野和彦氏(リステルカナダ社副社長)
オーガニックなキャビアも
リステルホテル内の『フォレッジ』ではオカナガン産ポプラーグローブのさわやかなロゼ(Poplar Grove Blanc de Noirs 2012)に合わせて、スプリングサーモンのたたきにキャビアを添えた。口の中で広がるなめらかな味に、バンクーバー・クリア紙のコラムニスト、フレッド・リー氏も舌鼓を打った。
このキャビアはフレーザー川のシロチョウザメを養殖して生産したオーガニック。桐島ノエルさんがおいしかったという『ホークスワース』のサンチョーク・スープにもブリオッシュとともに添えてあった。「リッチでクリーミーなスープは華やかなシャンペン(Champagne Le Musnil, Blanc de Blancs Grand Cru Brut)にぴったりだと思います」とデイビッド・ホークスワース氏。
『トーマス・ハース』のハワイアンソルトが乗ったクリームパフには、コーヒーとキャラメル風味のシェリー酒(Nutty Solera Oloroso Sherry)を。
豪華ディナーや特選ワインの抽選もあり、グラスを手にしたワイン愛好家たちの会話が絶えなかった。
イタリアンの『ラ・クエルチャ』ではリコッタチーズとチェリー、ピスタチオをたっぷり詰めたデザート、カンノーリにさわやかな甘さのデザートワイン(Innocent Bystander Moscato 2013)をペアリング
(取材 ルイーズ阿久沢)