バンクーバーオペラ

モーツアルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より（Photo Courtesy The Banff Centre)

オペラをもっと身近に

クラシック音楽は好きだがオペラには疎い。オペラは年を取ってから楽しむものではないか。これらの観念を超え、オペラをもっと身近に楽しんでもらいたいと、バンクーバーオペラが開催するのが『Opera's Greatest Hits - and More』コンサートだ。
歌劇『カルメン』より誰でも聴いたことのある『ハバネラ』、『ドン・カルロ』からエリザベッタが歌うアリア、モーツアルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』から数曲など全12曲を披露。
これらを歌うのは若手オペラ歌手４名。ソプラノ、メゾ･ソプラノ、テノール、バリトンの４名にピアノ伴奏が加わり、大劇場でのステージとは違った身近さで、名曲をたっぷり聴かせてくれる。

『Opera's Greatest Hits - and More』に出演する若手オペラ歌手たち（Photo by Caren Tereschak）

サレーとリッチモンドで公演

バンクーバーオペラでは年に４作をダウンタウンのクイーンエリザベス劇場で公演しているが、今回、コンサートが行われるのはサレーとリッチモンド。「コミュニティに進出して、オペラの名曲を家族で気軽に聞いてもらいたい」とバンクーバーオペラのダグ・タック氏（マーケティング・ディレクター）。
入場料は20ドルとお手頃なだけでなく、クイーンエリザベス劇場で行われるオペラ『ドン・ジョヴァンニ』（３月1日より）と『ドン・カルロ』（５月３日より）のチケット代として使える20ドルのオペラマネー発行という特典付き。
歌の好きな人なら、年代を問わず楽しめるコンサート。この機会をお見逃しなく。

（取材　ルイーズ阿久沢）