前田卓哉、多枝、門太、金太氏の家族アンサンブル

 

創立10年を迎えた日加商工会議所

日系ビジネスコミュニティー内のネットワーク作りや、州や連邦政府、各方面のカナダ社会との交流、日加の経済的文化的交流の促進などを目指し、日加商工会議所が設立されてから、今年で10周年を迎えた。この節目の年は、日加経済交流の面での大きな動きとも重なる結果となった。
今回のパーティの最初に、乾杯の音頭をとった在バンクーバー日本国総領事の岡田誠司氏は、2013年が日本とカナダとの間で非常に「ハイレベルの交流があった」年と言及。9月の安倍総理とハーパー首相との会談、それに続く茂木経済産業大臣のカナダ訪問、BC州クラーク首相の訪日などにより、液化天然ガス(LNG)のカナダから日本への供給問題が具体的な方向性を持って動き出したと述べた。岡田総領事は、2014年がバンクーバーに日本国領事館が開かれてから125周年になることにも触れ、日本とカナダとの経済交流の歴史的絆の深さ、そして今後の展開にも明るい期待を持っていると語り、会場から大きな拍手を受けていた。

 

エネルギー関連で日加関係に新たな展開が始まったことを語る岡田総領事

 

分科会でより具体的な活動を目指す

開会の挨拶にたった小松和子日加商工会議所会長代行は、カナダ全体にネットワークを広げ、より具体的にメンバーのニーズに対応するために、分科会を設けたことを報告し、各分科会の担当責任者を紹介した。この分科会は、音楽やアートなどのイベントに関連したものをはじめ、日本だけでなく、他のエスニック・コミュニティーとのネットワーク作りに関連したものなどに細かく分かれており、商工会メンバーへのより細やかなサポートを目指していることがうかがえた。
その分科会の一つ、「ハウジング&ガーデニング」を担当する伊藤公久氏は、「建物や庭のありかたは、環境とエネルギーの問題と深い関係がある。実は建設業界は一般的に非常に保守的な業界で、自動車業界のように新しいテクノロジーをすぐに受け入れたりしない傾向にある。建築と環境、エネルギーやサステナビリティなどのことを一般の方々に理解してもらうような活動をすることによって、業界を動かして行くことも考えられる。こうした活動も日系社会がカナダで果たす役割の一つだろう」と述べ、日加商工会議所の今後の活動の幅を広げたいと抱負を語った。
また、副会長のビル別所氏は「日加商工会議所は今年10周年を迎えたが、本格的な記念イベントは来年行う予定だ。メンバーのニーズを見きわめて、適切な講演会などを考えている。日本だけではなく、アジア各国やヨーロッパとの連携も視野に入れ、グローバルな活動を目指している。安倍総理の就任以降、エネルギー関連の投資や経済交流など、前向きに進む要素は多いと思う。州政府、連邦政府に太いパイプを持つ会員も多いので、そうしたことを活かして活動していきたい。そのためには、多くの日系団体の方々と連携、協力してイベントやプロジェクトを進めていきたい」と語った。他の組織との連携は良好に進んでいるようで、ゲストとして招かれた松原雅輝企友会会長も、「今までも講演会やゴルフのコンペなどを共催してきたが、これからはより頻繁に協力しあっていきたい」と積極的だった。

 

 

会長代行の小松和子氏は、10年前の日加商工会議所設立発起人の一人

 

クリスマスソングで深まる親睦

会場となったロイヤル・バンクーバー・ヨットクラブは、バンクーバーでも最も格式の高いヨットクラブの一つ。クラブハウスでの料理にも定評がある。おいしい食事と共に、参加者同士の交流も大いにはずんでいた。会のフィナーレは、トランペット奏者の前田卓哉氏を中心にした家族四人のアンサンブルの演奏。明るいクリスマスソングにのって、各テーブルでは来年の抱負や希望を語りあう楽しげな声が続いていた。

(取材 宮田麻未、写真 神尾明朗)

 

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