カナダの錦楓会は、30年前、3人の女性で発足

錦楓会は、バンクーバーの地で30年前、故堀井国宋師範のもと発足した。当初は、3人の女性ばかりの小さな会であったが、現在は、佐藤国武師範、秋田谷国裕師範のもと、40歳から92歳まで男女36人の会となっている。 練習日は週3回。水曜日が合同練習、火・木曜日が個人練習日。その練習日のすべてに参加し、稽古に励むメンバーもいる。
国誠流詩吟の特徴は、出だしの「強吟」にあるという。そして、一定の指導のもと、詩の内容を自分流に解釈し、オリジナルに表現するところにある。腹から声を出すことの爽快感は、やった者でなければわからないが、鍛錬を積むほど、高まっていくという。
入門した時は「無号」、次いで「誠号」、「国号」、「練士」、「教士」、「範士」、「師範」と称号が与えられ、鍛錬の励みとなる。
腹から声を出すことの爽快感は、ストレス解消、健康に良いことも広く知られるようになり、あの古風な詩吟のイメージも、変わりつつあるのではないだろうか。
また、この錦楓会は、詩吟ばかりではなく、新年会に始まり、ボーリング大会、マージャン大会、山菜取り、貝とり、蟹とり、ゴルフなど、年間を通じて、さまざまな行事を実施。さながらレジャークラブの趣で楽しみ、親睦を深めている。そうして生まれた、会員の結束ぶりを本大会にも遺憾なく発揮。会場設営、運営を見事に成し遂げていた。さらに、各地から集まった40人をアラスカクルーズへ案内するなど、バンクーバーならではの企画であった。

 

日本文化の理解を広める一端に

アメリカ大陸での詩吟の始まりは、第二次世界大戦中の収容キャンプで「詩吟をやって元気を出しましょう」と、初代宗家の荒貞夫氏が国誠流詩吟を始めたのがスタート。その後、アメリカ各地からブラジル、カナダ、日本へと広がった。詩吟は、日本の伝統芸能のひとつとして、日系人以外にも理解が深まっていているという。
来賓の祝辞で、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏は「和の心をもって吟詠され、親交を深められることは日本文化への理解を深め、日本とカナダとの友好関係を促進するものであります」と述べたが、詩吟の普及は、日本文化への理解を広める一端となることだろう。

 

 

(取材 笹川守)

 

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