2018年11月15日 第46号

 アメリカのプラグマィテズムを日本に紹介したという鶴見俊輔さんが若い頃にアメリカ、ニューヨークの書店でアルバイトをしていた時に、奇跡の人といわれた視覚聴覚が不自由なヘレン・ケラーがこの書店に来たことがあったらしい。そのことから思いついたことなのであろうか、鶴見さんは「リラーニング」(再度学び直すこと)が大切であることを人生の晩年にも言われている。

 いわゆる生涯学習のことであろう。

 去年、もう80歳半ばになろうという高校時代の恩師坂田先生と、その談話会グループがつくられた『生きることは学ぶこと』という小冊子が送られてきた。老いて今なお学ぶこと、教育のありかたを問おうとする姿には頭が下がる。

 その中にある森信三の言葉は含蓄の深いもので「弾力のある人間にならなければ駄目です。ところで弾力のある人間になる最初の着眼点は、何と言っても読書でしょう。」とある。

 日本には通信教育とか、放送大学というのがあり、生涯学び続けることも可能である。おそらく脳を使い続けて考えることは、ボケ防止であり、痴呆症の予防にもなるのではと思われる。

 学び直しという「リカレント教育」を目標としている放送大学の話の中で日本における終身雇用は変わっていないという。その社会で、転職とかドロップアウトすると、その後が難しくなるという。そういう社会の中で中高年の人に新しい目標をあたえるリカレント教育は大切なことになるのであろうという。

 これからの労働者は、常にフレクシブル(柔軟)な者である必要があるのではと思われる。

 そういう中で、京都大学総長の山極寿一氏は「大学は気づき」を教えてくれるとも言っておられる。

 小生の場合は、日本のよさでもある「しがらみ」つまり面倒みのよい世界にいなかった事、日本の外である異国に住んでいたことは、逆にわりと自由に生きてきたという感じもするが、自分自身で生きてゆくことは常に学ぶことの必要性を感じていたのかもしれない。

 小生の感想は「学ぶことは新しい発見がある。アマチュアの劇のグループに属している僕自身も劇をとおして新発見(気づき)がある」

 そういう流れ中で生業の庭をみれば、それもまた、おもしろき世界なのである。今、百の姓を持つという農業の職業訓練がみなおされているということは、農業の中には現代人が生きる生活の知恵がいっぱいつまっているということであり、リカレントなのであろうか?  

 

秋深し 朝陽に輝く 黄葉樹            エド

 

 

 


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