2018年7月19日 第29号

 

夏と言えばキャンプ(英語では“camping”)やバーベキュー(Barbecue、または、略してBBQ)を楽しむ季節。そんな夏を楽しんでいただくために、以下は知っておくと得するいくつかの英語表現である。

BYOB(Bring Your Own Booze)

 個人宅でのパーティーに招待された場合、招待状、またはメールにBYOBとある場合、これは「お好みのお酒を飲みたければご持参ください」、という意味である。 “booze”(ブーズ)はアルコール飲料一般をさすスラング。当然ながらお酒を飲まない方はノンアルコール飲料を持参すればいい。ただ大抵のホスト(招待した側)は水なり、レモネードなり用意しているので、お酒を飲まない人は何も持ってこない場合も多い。

Drinking in public (公共の場での飲酒)

 カナダ、アメリカのほとんどの都市では公共の場での飲酒を禁止しているため、公園やビーチで陽気にビールやお酒を飲むことはできない。もちろん州や各地方によって厳しさは異なるが、「知りませんでした」は通じないため、野外での飲酒は控えること。

What can I bring?「何か持ってきますよ」

 バーベキューや野外パーティーに誘われた場合は、礼儀としてこの質問を必ずしたい。たとえ「何も持ってこなくてもいい」と言われた場合でさえ、サラダやフルーツ、チップスや飲み物など何らかの足しになるので、喜ばれることは間違いない。

Fire ban(ファイヤ・バン)

 No open fires are allowed 「焚火禁止」 “ban”は「禁止令」のこと。“fire ban”は「火気使用禁止」を指す。“open fire”は「焚火」で、キャンプファイヤーも含まれる。たとえキャンプ場でも州や地域によって火気使用禁止令が出されている期間中は、キャンプファイヤーを楽しむことができない。BC州では罰金は1千ドル以上することも。ただプロパンを使ったBBQやファイヤーピットは使用許可されていることがほとんどなので、州立キャンプ場などではまず確認しよう。炭を使ったBBQ“open fire”とみなされるところが多いので、これも気を付けたい。

The use of barbecues is prohibited

 “prohibited”(プロヒビテット)は「許可されていない、禁止されている」という意味。個人宅ではなく、郊外のビーチや、公園などを使ってバーベキューをする場合は、バーベキュー用品の使用が許可されているかどうか先に確認しよう。

 特に空気が乾いた暑い夏は、たばこの日からでも“Forest fire”(山火事・森林火事)が起きるため、上記にあるファイヤ・バンの規制が課せられる。ここ数年にみられるカナダ・アメリカ西部地方での森林火事などの例を見れば、その被害は膨大なものなので、キャンプやバーベキューをする際にはあらかじめ地方の情報をインターネットで確かめておくことをお勧めする。 

(文・イラスト 亀谷長政)

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。