2020年2月27日 第9号
国際疫学会が発行する機関誌に乳製品、大豆製品と乳がんの関係についての研究結果が25日に発表された。
研究結果によると、乳製品の摂取が女性の乳がん発症に関係していることを強く裏付ける証拠が示されたという。
1日コップ半分、もしくは3分の1で乳がんを発症する危険性が最大で30パーセント増加、コップ1杯だと50パーセント、2杯から3杯で70パーセントから80パーセントまで増加すると発表している。一方で豆乳と乳がんとの間には明確な関係性はみられなかったと報告している。
調査は、乳製品と大豆製品の摂取を比較する研究の一環として実施され、毎日牛乳を飲むという5万3千人の北米に在住する女性を対象に、約8年間にわたり実施。被験者の家系における乳がん発症者や、運動量、アルコール摂取量、服用薬物、出産、婦人病などを考慮しているという。結果、1057人が乳がんを発表したと報告している。
牛乳と乳がんとの関係がある理由については、乳牛の75パーセントが妊娠しているということから、性ホルモンとの関係があるのではないかと推測されると報告。研究者は牛乳には栄養面で有益な効果があることから、今後も更なる研究が必要と語っている。
更新されたカナダの食品ガイドラインでは、乳製品の必要摂取量を減少している。