2020年2月13日 第7号
サスカチワン州ガーンシー市から東に2キロメートル離れたところで、貨物列車の脱線事故が6日未明に起きた。
脱線した列車は、カナディアン・パシフィック・レイルウェイで原油を積んで東に向かって走っていた。事故は午前6時15分ごろ起き、104車両のうち31が脱線、10車両以上が燃えたと報告されていている。
脱線の原因はまだ分かっておらず現在調査中だが、この事故を受けて運輸省マーク・ガノー大臣は、20車両以上の列車で危険な物資を運んでいる場合は、今後30日間は速度を落として運行するよう命じた。速度は現在の約半分ほどになるという。ガノー運輸相は、重要物資を運んでいるだけに今回の措置で経済に影響が出るかもしれないが、安全性とは引き換えられないと語った。
政府が迅速な対応を取ったのには理由がある。この近くで、2カ月前にも同じように貨物列車脱線事故で火事が起きているからだ。
事故が起きたのは2019年12月9日。今回の事故現場から10キロメートル西で19車両が脱線。やはり同じように火事が起き、150万リットルの原油が流れ出した。
ほぼ同じ場所で2カ月以内2回も脱線事故が起きるのは不自然ではないかとの声が上がっている。