2020年2月13日 第7号

 アルバータ州エドモントン近郊の一軒家から、猫143匹を同州SPCAが引き取っていたことが10日分かった。

 アルバータSPCAによると1週間に1回、5週間にわたって猫を移動したという。SPCA以外にも5つの動物愛護団体が協力。猫はエドモントン・ヒューメイン・ソサエティが引き受け、獣医のチェックと避妊手術を受けた後、同団体で引き取り先を探したり、他の協力団体に送ったりという対応をしたと発表している。

 SPCAによると、飼い主は猫を非常にかわいがっていたという。全ての猫には名前が付けられ、すべての名前を憶えていただけではなく、その性格なども把握していて、虐待などはなかったと発表。猫の健康状態も良く、よく世話がされていたと報告している。

 5週間もかけて移動させた理由は、飼い主が猫をかわいがっていたため離れるのがつらいということで、ゆっくりと時間をかけて飼い主の精神的な安定を考慮してのこと。飼い主のところには7匹が残された。

 これほどまでに多くなった理由について、避妊手術をしていなかったことが考えられるという。アルバータ州では、2019年だけで20匹以上猫を飼っている家を10件も調査したと報告。猫の数が増えすぎる問題が深刻になっているという。避妊手術をしていない猫が家に20匹いれば、あっという間に数は膨らむとSPCA代表は説明している。

 アルバータSPCAは、獣医の費用と猫の一時預かり費用が2万5千ドル以上もかかっているため、市民から寄付を募っていると語った。

 

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