2020年1月30日 第5号
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の州都ビクトリアの街中にオオカミが出没して話題となった。
オオカミが出没したのは25日午後。ジェイムズベイ地区の歩道を単独で歩いていたという。見た人がすぐに警察に連絡したが、その日はそれっきり姿が分からなくなったとビクトリア警察が捜索をあきらめた。しかし、翌日午後に再び同地区で姿を確認したと市警がツイッターに投稿。同地区の住人に注意を促した。
オオカミは住宅の庭に逃げ込んだため、BC自然保護庁(BCCOS)の職員が鎮静剤を撃って眠らせた。翌朝にはナナイモで州の獣医の診察を受け、問題がなかったため自然に返すことが決まったとBCCOSが発表した。
このオオカミは、ビクトリア近くのディスカバリーアイランドからやって来たという。2012年にはそこに住んでいることが確認されていて、「タカヤ」と名付けられているオオカミに違いないと、BCCOSや専門家がメディアに語っている。
CBCでデイビッド・スズキ氏がホストを務める番組、ネイチャー・オブ・シングスでも昨年10月に取り上げられている。
BCCOSスコット・ノリス氏によると、オオカミは市街地に出てくることはほとんどないという。今回タカヤが島を離れたのには理由があるのではと、CBCのラジオ番組で語っている。島からビクトリアには泳いで渡り、海岸沿いに歩いているうちに市街に出たのではとみている。
タカヤはオスのオオカミで健康状態も良く、27日には彼にとって最適な場所に連れて行くと語った。正確な場所は明らかにしなかったが、元の島には戻さず別の島に移すとだけ語った。