2020年1月30日 第5号
ニューファンドランド・ラブラドール州の州都セントジョーンズ市で発令されていた非常事態宣言が、25日午前6時に解除された。同市ダニー・ブリーン市長が発表した。
同州東側に位置する州都とその周辺都市を大吹雪が襲ったのは17日。市では一日で約80センチメートルの記録的な積雪量となり、強風を伴ったことから、同日に非常事態宣言が発令された。
全てのビジネス活動を停止し、市民には不要不急の外出を控えるよう呼びかけられた。その8日間続いた宣言がようやく解除された。
しかし道路状況がまだ危険なため自動車の利用を控えるよう促し、2月7日までは公共交通機関を無料とすることが発表された。
大雪への対策のため、市長は連邦政府にカナダ軍の出動を要請し、除雪作業などが行われた。また時々のぞく晴れ間には、市民らがユーモアあふれる行動をSNSに投稿し、話題を集めたりもした。
これからは除雪作業に追われることになるとブリーン市長。街が通常に戻るにはしばらく時間がかかるとして、その間市民には十分に注意するよう呼びかけた。