2020年1月9日 第2号

 アルバータ州ヘルスサービスは、電子タバコが原因で肺を痛めたとみられる病状がアルバータ州で初めて確認されたと発表した。症状を発生した個人を特定する詳細は発表しなかったが、ユースではなく成人が12月初めに症状を発症したと発表した。これで電子タバコが原因とみられる同様の症状はカナダ国内では15例目となる。

 合法的に販売されているニコチンが含まれる電子タバコが原因となった可能性を指摘している。

 今回の症状は、息切れや咳が続き、病院での治療が必要となる状態だったという。すでに退院して自宅で療養し、回復していると同州医務部長は発表している。

 その他にも症状としては、発熱や寒気、胸部のレントゲンかCTスキャンで肺が炎症していることが見つかることもあるという。

 この患者はタバコは吸わないということで、肺の炎症がタバコによるものとは異なることから、アルバータ州で初めての電子タバコによる病状と診断されたとしている。

 アメリカでは昨年12月末までに電子タバコが原因とみられる症状から死に至ったケースが55件発生していると同州ヘルスサービス代表は警鐘を鳴らす。カナダの15件でこれまで死亡者は出ていないが、こうした症状を引き起こさないための最善策は、電子タバコを使用しないことと注意を促している。

 カナダでは各州で電子タバコ使用への規制を加速する動きが出ている。

 

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