2020年1月9日 第2号

 アメリカとイランとの緊張関係がますます悪化する中、カナダとアメリカの国境でイラン系アメリカ人が足止めされていることが5日分かった。アメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)が明らかにした。

 CAIRによると、ブリティッシュ・コロンビア州とアメリカ・ワシントン州の国境でイラン系アメリカ人約60人が必要以上に長い時間引き止められ質問されたという。週末にBC州を訪問しアメリカに再入国しようとした時に起こったとしている。

 ワシントン州副知事もこの事実を自身のツイッターで投稿し、事態改善に向け努力していると語っている。

 CAIRによると、足止めされた人の中には政治的理念や忠誠心などを質問され、10時間にもおよび拘束されたと発表している。またCAIRは、アメリカ税関国境警備局(CBP)の情報源からの話として、国土安全保障省(DHS)がCBPに対して、イラン系の人々がアメリカに入国する場合は、怪しかったり、敵対的だったりする場合は国籍に関係なく報告、拘留するよう命じたという情報を得たとしている。

 しかし、CBPはイラン系アメリカ人が拘留されアメリカへの再入国を出身地を理由に拒否されているという報告は事実ではないと発表している。

 今回のBC州・ワシントン州国境で足止めされた中にはイラン系カナダ人も含まれていたと発表されている。

 

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