2020年1月1日 第1号

 オンタリオ州トロント市でスピード違反をカメラが自動で感知する装置を一般道にも導入する試みが発表された。12月16日にはカメラが設置される箇所にカメラ設置を予告する看板を設置。同市ジョン・トーリー市長が「トロント市スピードカメラ設置準備中」の看板を披露した。

 市は50カ所にカメラを設置する計画という。トーリー市長は「この50カ所というのは第一歩。市民の行動を変化させ、スピード違反を止めるよう促すことが目的」と語った。

 カメラの設置場所については、市の職員が調査した結果を基に、スピード違反が多い場所を選択しているという。

 この日トーリー市長らが会見した場所は、制限速度時速40キロメートルゾーンにもかかわらず202キロメートルで走行していた車が報告されている場所と説明した。

 ただカメラを設置して、違反者に警察がスピード違反罰則を科すためには、オンタリオ州の規則として先に警告を示す表示を設置しなければならないという。

 実際にカメラを設置し、スピード違反を取り締まるのは約90日先になるとのこと。トロント市は交通安全計画「ビジョン・ゼロ」を掲げ、交通事故による死亡者数や重体重傷者ゼロを目標としている。今回のカメラ設置はその第一歩になるとトーリー市長は語っている。

 

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