2020年1月1日 第1号

 交通手段の選択肢として最近は広く普及している自転車利用について、自転車専用レーンの設置を支持する声が多いことが世論調査の結果分かった。

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーでの自転車専用レーンについて調査した世論調査会社リサーチ社によると、バンクーバー市民の約7割が自転車専用レーンの設置を強く支持、もしくは支持と回答したと発表した。強く反対、反対は約25パーセントにとどまり、5パーセントはどちらでもないとしている。

 自転車を通勤通学に利用している市民の90パーセントが支持すると回答していることはもちろん、公共交通機関を利用している市民でも79パーセント、自動車を利用している市民で69パーセントの支持と、概ねバンクーバー市民に自転車専用レーンが受け入れられているとリサーチ社マリオ・カンセコ代表は説明している。

 また現在の自転車専用レーン設置について、約10パーセントの市民がもっと多く設置した方がいいと答え、30パーセントがすでに多すぎるとし、40パーセントがちょうどいいと答えている。

 バンクーバーでは環境対策の一環としての自転車利用を推進しているほか、自転車は公共交通機関にも無料で乗せられることから市民としては高騰する生活費対策として自動車の代わりに自転車を選択する人も増えている。自転車が市民の足として広く普及するために自転車専用レーンが一役買っていることも、市民の支持が高いことでうかがえる。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。