2020年1月1日 第1号

 自由党政権が10月の選挙後に示した最初の財政見通しで、当初の予測よりも負債が大幅に増えることが分かった。2019年度の負債額は266億ドルとなり、2019年の選挙前に示した予算案の198億ドルよりも大幅増となる。

 自由党政権によると、2020年度は281億ドルで2019年予算案時274億ドルよりも、やはり多くなる。

 ただ今回の数字は現時点での試算で、自由党政権が少数派政権として運営していくために必要な野党との約束や各州政府との調整のための費用などを考慮すると、この負債額はさらに増加する可能性が高いと専門家は予想している。

 ビル・モルノー財務相は、野党との協力に必要なファーマケアや中間所得層への減税措置などの政策は莫大な費用が掛かるため、自由党としては将来的な費用を調整しながら計画を実行していくと語っている。

 カナダのGDP(国内総生産)に対する返済負担率は変わらずG7では最も低く、30・9パーセントで、2024年度には28・5パーセントに、さらに下がる見込みとなっている。

 

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