2019年12月19日 第51号

 カナダ統計局が13日に発表した統計によると、第3四半期の世帯当たりの返済負担率が前期比で悪化していることが分かった。

 国民の負債額は前期217億ドルから285億ドルに増加した。国民一世帯当たりの返済負担率は1ドルの収入に対し1・759ドルの借金を抱える計算になる。前期は1・754ドルだった。返済負担率は過去最高となった2017年第1四半期の1・785ドルまでは悪化していないものの、再び悪化の傾向を示している。

 所得に対して利息や元金の返済に充てる割合を示した債務返済比率も14・82パーセントから14・96パーセントに上昇した。

 その大きな理由の一つが住宅ローン規則が緩やかになったこと。住宅ローンが組みやすくなったことにより、負債額が増えたとみられている。

 債務返済率や借金率の上昇は、カナダ経済に打撃を与えるような大きな影響が出る可能性があると、カナダ銀行は警鐘を鳴らしている。

 

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