2019年12月12日 第50号

 ブリティッシュ・コロンビア州ポートコキットラム市の公園で住民らによく見かけられていた熊の親子を安楽死させていたことが6日分かった。

 BCコンサベーション・オフィサーズ・サービスによると、母熊2頭、子熊4頭を街中から移動させ、安楽死させたという。

 この2組の熊の親子は、この辺りの住民らによると公園などでよく見かけていたという。特に住民に危害を加えることもなく、うろついているだけだったため安楽死させたのは驚いたと語っている住民の声をメディアが紹介した。

 BCコンサベーション・オフィサーズ・サービスによると、安楽死という選択の前には約数カ月のあいだ熊の親子に注視していたという。「誰だってこういう対応はやりたくないが、仕方ない選択肢だった」と説明している。

 そして市街地に下りてきた熊の親子に対して自分たちがこうした対応を取らなければならない要因は住民の不注意によるところが大きいとも語った。熊の親子が市街地に下りてくる最大の理由はエサとなる食べ物があるからだという。ゴミ箱の中の食べ物が目当てなのだと説明する。住民がもう少し責任を持ってゴミ箱のふたにカギをかけるなどの対応を徹底していれば、こうした事態にはならなかったと語っている。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。