2019年12月12日 第50号

 ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーの公共交通機関トランスリンク社は10日、同社スカイトレイン部門BCラピッド・トランジット・カンパニーと労働組合が労使協定で合意に達したと発表した。

 今年8月に協定が失効して以降、両者は話し合いを続けていた。しかし交渉がまとまらないことから、労働組合は11月21日にストライキの実行を決定。この時に実行の時期は発表されなかったが、メトロバンクーバーのバスとシーバスの労働組合ユニフォが20日に、27日から3日間ストライキによる全面運休を発表した直後だったため、メトロバンクーバーの公共交通機関が全て止まるという最悪の事態になる可能性もあるとして早急な協定合意が望まれた。

 結局ユニフォは26日深夜に合意に達し、27日からバス・シーバスの完全ストライキは寸前で回避された。12月5日にはユニフォは協定内容を承認。バス・シーバス労働組合によるストライキの可能性はこれで完全に回避された。

 しかし翌日の6日にスカイトレインの労働組合が10日から3日間完全ストライキに突入すると発表。公共交通機関を利用する人々にとってはストライキが続く悪夢のような事態となった。

 ただユニフォとは異なり、スカイトレイン労働組合は話し合いを続行していた。組合側も完全ストライキ回避のために努力することを強調。9日午後から10日早朝まで話し合いは続き、直前でストライキを回避。始発から多少の遅れが生じているものの通常運行に戻った。

 トランスリンクは午前5時45分に声明を発表し、労使交渉が合意に達したことと完全ストライキの回避を伝えた。

 

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