2019年12月12日 第50号

 ビル・モルノー財務相は9日、中間層への減税に向けた準備のための動議を提出した。記者会見したモルノー財相は「政府として最初に着手したいと考えていたのは中間層への減税措置で、今日その第一歩を示した」と語った。

 動議は所得税法の改正案で、2023年までに最大で収入の1万5千ドルまでは連邦税が課税されないというもの。4年間で段階的に実施していくという。1年目の2020年は現在免税対象となっている1万2298ドルを約千ドル引き上げ、1万3229ドルとする。そして最終的に1万5千ドルまで引き上げる。

 これにより約2千万人の国民が個人で最大年間300ドル、家族では600ドルの減税の恩恵を受けるという。高収入を得ている国民は対象外とすることも発表した。

 政府の試算によると、今回の減税による歳出額は2020〜21年で30億ドル、2023〜24年で約60億ドルになるとしている。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。