2019年11月21日 第47号
サスカチワン州サスカトゥーンの非営利団体サンクタム・ケア・グループが、諸事情で親が育てられない新生児を匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト」を開設する準備を始めたと13日、明らかにした。
きっかけは8日に同市で起きた新生児遺棄事件だったという。同日早朝に、通りに置かれているリサイクル用のゴミ箱にビニール袋に包まれた新生児が再利用ショッピングバックに入った状態で見つかった。警察は、母親は心身ともに健康状態が不安定とみられるとして新生児の母親を探しているが、まだ見つかっていないという。
団体代表カテリン・ロバーツ氏は9月に「赤ちゃんポスト」設置の計画を発表したが、サスカチワン州政府が難色を示していると語っている。しかし今回の事件を受け、設置の必要性を強く感じたと州政府の判断を待たずに実施する考えを示している。
来年には実施したいと語っている。
同団体は、HIV陽性の妊婦や薬物中毒、ホームレスを理由に赤ちゃんを取り上げられる可能性がある女性の施設として、これらの女性を支援している。