2019年11月21日 第47号
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府はベイプ(電子タバコ)への州税を7パーセントから20パーセントに引き上げると14日に発表した。
ベイプについては健康被害への懸念が広がり、特に若者の使用が急増していることから政府が規制に乗り出した。
記者会見したBC州政府キャロル・ジェームズ財相は、「大幅な増税であることは確かだ」と2倍以上の引き上げ率について述べたが、「若者は価格に敏感」なことから大幅な課税により価格が引き上げられ少しでも若者がベイプに手を出さないようにすることが狙いと語った。2020年1月1日から実施する。
またベイプ液体のフレーバーも規制すると発表した。特に子どもが好むバブルガムフレーバーなど、販売店を限定するなどの規制を実施することを検討しているとエイドリアン・ディクス保健相が発表した。
カナダでの若者のベイプ使用は2017年から2018年の間で74パーセントも増加しているとの調査結果もある。
またベイプ使用が原因とみられる健康被害がニューブランズウィック州で5件、ケベック州で2件、BC州で3件起きているという。
ディクス保健相は、高校生だけでなく小学生を持つ保護者からもベイプについての懸念の声が寄せられていると語った。
フレーバーなどの規制は来春を目途に実施を目指すとしている。