2019年11月21日 第47号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でタクシー運転手だけシートベルト着用義務が免除されていたという事実を知っている人は、どれくらいいるだろうか?

 しかしそれも今年9月に法改正され、タクシー運転手もシートベルト着用が義務付けられた。15日には、ノースバンクーバー連邦警察(RCMP)が改めてその事実を強調した。

 RCMPによるとタクシー運転手は時速70キロメートル以下で走行している限り、シートベルトの着用を免除されていたという。なぜタクシー運転手だけ免除されていたのかは定かではないが、義務付けられた背景には乗車サービス開始による法改正があったためとBC州政府が説明している。

 BC州では今年中にウーバーやリフトなどの乗車サービスが開始される。そのための法改正が必要になり、全ての運転手を対象にシートベルト着用が義務付けられたという。

 乗車サービスは通常は普通免許所持者がウーバーやリフトに登録し乗車サービスを提供するが、BC州ではタクシー免許の取得を義務付けている。そのため乗車サービスの運転手にシートベルトを義務付け、タクシー運転手は免除ではつり合いが取れないため、全面義務化という法改正となったということのようだ。

 

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