2019年11月21日 第47号
連邦新民主党(NDP)ジャグミート・シング党首は14日、ジャスティン・トルドー首相と会談し、自由党政権との協力に前向きな姿勢を示した。
会談後に記者会見したシング党首は、「(NDPと自由党が)協力できるチャンスがあると期待している」と語った。ただし、NDPの公約実現に向けた現実的な行動を起こすことが条件と釘を刺した。
NDPは公約にファーマケアと気候変動問題への対策実施を掲げている。「自由党政権が法案を通すにはNDPの支持が必要となることは明らか」と語り、協力は惜しまないが「ただでという訳にはいかないことだけは明確にしておきたい」とNDPの要求への対応次第と語った。
トルドー首相は前日にはケベック連合党イヴ−フランソワ・ブランシェット党首と会談した。ブランシェット党首は「トルドー首相が私に語ったことで分かったのは、国会内で多くの議員が協力できる要素がかなりあるということ」と語り、協力できる政策は協力するとの見解を示した。ただケベック独立派と協力できる政策は少ない。
トルドー自由党政権は10月の選挙で過半数に届かなかったため、野党の協力が必要となる。政策的にはNDPが最も近いが、環境問題ではケベック連合党とも協力できる可能性がある。国会は12月5日に再開する。