2019年11月14日 第46号
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でガソリン価格が他州よりも異常に高い問題で、州政府からの指示を受けて調査していたBC公益事業委員会は12日に前回報告書からの継続調査の結果を報告した。
前回調査では、BC州のガソリン価格にその必要性が説明できない1リットルに付き13セントが含まれていたことを報告したが、今回の調査でも、この13セントがどこから来たものなのか結局はっきりとは報告されなかった。
BC州とくにメトロバンクーバーでは一時期1リットル1.70ドルを超える価格になったことがあった。そこでBC州ジョン・ホーガン州首相がBC公益事業委員会に調査を指示し調査が開始された。
この13セントは石油・ガス会社によるものではないかとの推測があった。それについて石油・ガス会社3社は13セントの違いは存在しないと主張している。
今回の調査報告書では13セントは、石油・ガス会社の間接費、利益、その他の提出されていない証拠とすると説明がつくと報告している。
結局、「(提出された)証拠が、決定的なものでないか、矛盾しているかのどちらかだ」と結論付けている。
1リットルにつき13セントの不明瞭なガソリン価格は、年間4億9千万ドルもBC州民が余計にガソリンを支払っていることになる。
専門家によるとBC州のガソリン価格は最も高い供給価格を基本としているため、たとえパイプラインであれ、列車であれ、アルバータ州から供給量が増えたとしても、ガソリン価格が下がるということはないと語った。
今回の報告書についてホーガン州首相は、「ブリティッシュ・コロンビア州のガソリン市場は明らかに何かがおかしい」と記者団に語った。
さらに、この件についてはジャスティン・トルドー首相に問題提起すると語り、BC州でも対策を検討すると語った。
現在ガソリン価格は8日午後に1・30ドル台に下落している。