2019年11月14日 第46号
カナダ統計局は8日、10月の労働統計を発表、失業者数が1800人と発表した。カナダ労働市場の最近2カ月は8月が8万1千人、9月が5万4千人の雇用者数増加と好調だったが10月は減少に転じた。10月の失業率は9月と変わらず5・5パーセントだった。
10月は、雇用者数は減少したが時給は確実に上がっている。10月の平均時給は前年同月比で4・3パーセント上昇し、9月と同じ水準だった。
雇用者数ではフルタイムが1万6100人減少したが、パートタイムで1万4300人増加し相殺した。
業種別では製造業で2万3千人減、建設業で2万1千人減、そのほか業種の特定がないその他の業種で1万8千人減となった。一方増加したのは、行政で2万人増、金融・保健・不動産・レンタル業で1万8千人増加した。
公的機関では2万8700人増、民間で2700人減だった。自営業も2万7800人減少した。
地域別では、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州が好調で1万5千人増、ニューファンドランド・ラブラドール州でも2700人増加した。
地域別失業率は、BC州が4・7パーセントと最も低く、ケベック州が5・0パーセント、オンタリオは5・3パーセントだった。主要都市ではBC州ビクトリアが3・2パーセントで最も低く、バンクーバーは0・4パーセント悪化し5・0パーセントだった。オンタリオ州トロントは5・7パーセント、ケベック州モントリオールは5・5パーセント。アルバータ州ではカルガリーで7・2パーセント、エドモントンで7・1パーセントと相変わらず失業率が高い状況が続いている。