2019年11月7日 第45号
オンタリオ州で3日から学校でのスマートフォン使用が禁止された。オンタリオ州政府は今春にスマートフォン使用禁止を決定。しかし各教育委員会の準備のために猶予期間を設け、この日から施行された。実際には4日が禁止初日となる。
同州スティーブン・レス教育相は、授業では生徒は授業に集中すべきでソーシャルメディアなどを持ち込むべきではないと述べ、これはオンタリオ州での教育環境改善の一環だと語った。
州政府は、今回のスマートフォン使用禁止については2018年に教育改革についての相談会に参加した親、生徒、教師らの97パーセントが賛成したと報告している。
レス教育相は、授業ではIT機器を使用するし、テクノロジーを否定しているわけではない、ただ授業に関係ないところでの使用を禁止すると語っている。
スマートフォンを医療目的や特別支援目的、教師が必要と判断した時などは使用が許可されている。
一方で全面的な禁止に反対する声も上がっている。スマートフォンを単純に禁止するのではなく、スマートフォンの倫理的、道徳的な正しい使い方などを教える方が将来的に生徒のためになると訴えている。
トロント市の教育委員会では、一度スマートフォンを禁止にしたが、4年間実施したあと禁止を解除したという。全面禁止がほぼ不可能だったことと正しい目的で使用を許可する方が教育的に適していると判断したためと説明している。