2019年10月17日 第42号
スウェーデン出身16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんがアルバータ州を訪問すると自身のツイッターで12日に発表した。
今年8月、アメリカ・ニューヨークで開催された国連気候行動サミットに出席するために、イギリスから飛行機を使わずヨットでニューヨークに到着し、ティーンエージャーの環境活動家として一躍時の人となったが、サミットでの涙ぐみながら気候変動への思いを訴えた姿が注目され、今や環境問題を真剣に捉える若者の象徴的存在となっている。
サミットでは気候変動危機に真剣に取り組まない権力者や企業を非難したため、16歳の環境活動家を批判する首脳まで現れるほど注目を集めている。
トゥーンベリさんがカナダに来るのは2回目で、前回はケベック州モントリオール市を訪れた。その時モントリオールでは環境対策を訴えて30万人がデモを実行。この時、ジャスティン・トルドー首相とも面会し、「カナダの対策は不十分」と伝えた。
トゥーンベリさんのツイートによれば、ワイオミング州、アイダホ州、モンタナ州と訪問し、アルバータ州入りするという。日時や場所は明らかにされていない。
アルバータ州といえば天然資源産業、特に石油・ガス産業が盛んな州で、カナダ国内でも最も温室効果ガス排出量が多い州。州政府は広報を通して、トゥーンベリさんのアルバータ州訪問を歓迎するとの声明を発表し、世界の主要石油産油国に比べてアルバータ州の石油会社が環境に優しいことが分かってもらえると思うと語っている。
ただジェイソン・ケニー州首相がトゥーンベリさんと面会するかについては言及していない。