2019年10月10日 第41号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の母親が天使を探している。BC州サレー市に住むシャーシャ・リジーさんは自分を助けてくれた「天使」にお礼が言いたいとCTVニュースバンクーバーのインタビューに答えて語った。

 彼女が天使と呼ぶのは、20代後半から30代前半のインド系女性の看護師だ。

 10月3日、3歳以下の子供3人を連れて自動車で移動中に起こった出来事だったという。子供の一人の体調が悪くなり、なんとかしなければと焦っていた。しかし車は渋滞に巻き込まれ全く動けなかったという。しかも交差点近くの左車線に入っていたため路肩に駐車したくても身動きが取れなかったと振り返っている。

 そこで、そのまま停車し車から降りて中央分離帯で子供を看病した。帰宅時間帯のラッシュアワーで、雨が降っている状況。帰宅を急ぐドライバーからは迷惑な行為と見られたのだろう。救急車を呼んでほしいと叫ぶが、クラクションを鳴らされたり、中指を立てられたりして、リジーさんはパニック状態になっていたという。

 そんな時に、後ろから肩を叩かれ、振り返ると看護師という女性が立っていたと振り返る。彼女は、まず母親を落ち着かせ、いろいろと指示を出して子供を助けてくれ、子供の嘔吐物まで掃除してくれたと言う。しかし状況が状況だけに「名前を聞くのをすっかり忘れてしまった。でも会ってお礼が言いたい」とリジーさん。子供の窮地を助けてくれた自分にとってはまさしく天使だったこの看護師を探したいと語った。

 

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