2019年10月3日 第40号
アルバータ州南部が9月にもかかわらず大雪に見舞われた。同州最大都市カルガリー市では9月29日の一日の降雪量は9月としては観測史上最大となる24.6センチメートルを記録。1895年9月19日に記録した22.9センチメートルを超える記録的な雪となった。そのため、翌日の月曜日には通勤通学に大きな影響を与えた。
環境省によるとカルガリーより南にあるアルバータ州南部では、降り始めから30日の朝までに1メートル近くも積もった地域も。ウォータートン・パークでは95センチメートルまで積もり、チェイン・レイクでも80センチメートルにまでなった。都市部のレスブリッジでも50〜60センチメートル。カナダを横断する高速道路ハイウェイ1沿いのメディスンハットでは10センチメートル、ブルックスでは34センチメートルで、交通に支障が出ていると報告されている。カルガリー市では200件以上の事故が起き、負傷者も出ている。
この時期に大雪となった要因は、北極からの冷たい空気の速度が遅くアルバータ州やサスカチワン州辺りに停滞していた低気圧とぶつかったためと説明している。サスカチワン州南部でも、この時期にしては珍しい大雪に見舞われている。