2019年10月3日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市にあるオッペンハイマー公園でテント生活を続けているホームレスに、市がホテルを借り上げる必要があるとバンクーバー市議が主張している。

 バンクーバーではすでに気温が下がり、これから冬に向けて寒くなる前にテント生活者に住居を提供する必要があると説明。10月1日にはジーン・スワンソン市議が動議を提出した。

 バンクーバー市はホームレスのための住宅を建設したり、プレハブを用意したり、シェルターを確保したりと努力はしているが、増え続けるホームレスに追いついていないというのが現状。

 スワンソン市議によれば、前回の調査ではホームレスは2223人だったが、現在でも600人以上が住むところがないと説明している。

 オッペンハイマー公園では、この夏には200以上のテントが張られていた。そのため毎年この公園で開催される日系コミュニティの祭典パウエルストリート・フェスティバルは、今年8月3日、4日のイベントで公園を使用せずに開催された。

 その後バンクーバー市公園庁がテントの立ち退きを決定したが、9月26日には強制立ち退きは行わないことを決定した。バンクーバー市警、消防署、市の職員などは、安全面から強制立ち退きに賛成の立場を取っている。

 スワンソン市議は早急な対策を求めている。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。