2019年9月26日 第39号
ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア市は2020年末までに5000本を植樹すると21日発表した。これは国連が主導している環境問題対策の一環で都市に樹木を増やし地球の温暖化に歯止めをかけようとするツリー・イン・シティズ・イニシアティブに参加することを表明したもの。
ビクトリア市リサ・ヘルプス市長は、今月アメリカ・ニューヨークで開催される国連会議に招待されている。
国連の今回の事業は世界中の都市に植樹を促すもので、「持続可能な都市づくりに植樹はシンプルかつ非常に効果的な方法」と推進している。今年には樹木による温室効果ガス削減効果に改めて注目した報告も発表された。
1本の木で約150キログラムの二酸化炭素を削減できるとの報告もあり、国連は効果的に植樹することで地球の温度を2度から8度下げる効果があるとも報告している。
ビクトリア市は、環境危機が迫っているということが事実としてある中、市としてできる限りの努力をして環境問題に取り組んでいくと市長の声明を発表した。市では、公共・民間の所有地への植樹を計画、そのために毎年100万ドルを用意していると発表している。
市はすでに今年、この先50年間をかけて市内の公共・民間の所有地にある木々の管理や新たな植樹を計画するアーバン・フォーレスト・マスター・プランを実施し、今回の発表はこの計画を加速することに役立つと期待されている。
今回の国連事業への参加はカナダではビクトリア市が初の都市となった。