2019年9月26日 第39号
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのホテルでストライキが相次いでいる。今月22日には、バンクーバーダウンタウンにある大手ホテル3社に続きホテルジョージアの職員もストライキに突入した。
ホテルジョージアを含むダウンタウンの5ホテルの職員組合ユナイテッド・ヒア・ローカル40によると、ホテルジョージア側の担当者との話し合いが決裂に終わったため、同社従業員が22日午前零時からストライキに突入したと語っているという。
ホテル従業員によるバンクーバーでのストライキはこれで4社目。他には、ハイアット・リージェンシー、ウェスティン・ベイショア、ピナクル・ハーバーフロントの従業員約1000人が20日からストライキを実施している。ホテル側との交渉がまとまらず、すでに労使協定なしの状態が14カ月も続いていると理由を説明している。労使交渉の条件は、給与だけではなく、フルタイムのシフトが減らされていること、そのためにフルタイムなら受けられる福利厚生が受けられないことなどをあげている。
やや遅れて22日にストライキに突入した約200人のホテルジョージア職員も、昨年12月に労使協定が切れ、すでに8カ月が過ぎているという。要求は給与引き上げのほか、労働条件の改善を訴えている。ホテルジョージア職員といえば、今春にホテル利用者からセクハラを受けるなどの被害があったとして労働環境の改善を訴えていた。