2019年9月26日 第39号
秋分の日を迎えた9月23日。カナダではこの日から公式に秋が始まるとされているが、カナダ西部では秋を通り越して冬の訪れを感じている人も多いのではないだろうか。
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーでは9月1日から22日までのバンクーバー国際空港の雨量が106・8ミリに達しているという。9月の平均的な雨量が50・9ミリだけに、今年は22日までにすでに2倍近い雨が降っていることが明らかになった。
しかし記録的と感じる今年の雨量もこれまでと比べると過去トップ10圏外になるという。9月に最も雨が多く降ったのは1905年の198・6ミリ。これから1週間でここまで雨が降ることはないと予測されている。それでも今年はトップ15にはなるのではないかとは専門家の予想。10月は例年平均で約120ミリの雨量があり、2カ月連続で雨の多い年となりそうだ。
ただ今年の秋は気温はやや高めということだ。
一方で、隣州アルバータ州では一足早い冬の訪れとなりそうだ。カナダ環境省は今週末にもカルガリーで初雪が見られる可能性が高いと発表した。しかもチラチラと降るというのではなく、かなり本格的に降る可能性が高いという。気温も零度に近くなる予想で、最高でも摂氏3度から4度と予想している。平年ならこの時期のカルガリーの気温は16度。かなりの冷え込みになりそうだ。
しかし環境省の専門家によるとカルガリーで9月に初雪は珍しいことではないという。昨年は10月10日に積雪の記録を更新している。
果たして今年の秋はどうなるのか? 早めに冬の準備をした方がいいかもしれないと専門家は語っている。