2019年9月19日 第38号

 ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーのガソリン価格が18日には1リットルにつき5セントから7セント上昇すると専門家が17日語った。

 前日まではサウジアラビアで起こった石油施設爆撃の影響はそれほどないと語っていたが一転、市場の石油価格が17日になっても引き続き上昇していることから予測を変更した。

 前日までの発言では、サウジアラビアの主要石油施設が14日に攻撃を受けたため原油供給量が停止する事態に陥っているが、カナダのガソリン価格にはほとんど影響しない可能性が高いとの見方を示していた。

 その時の専門家の予測では、最大で1リットル当たり5セントから7セントのガソリン価格の上昇が見込まれるが、時期的な幸運が重なって最終的には1セントから2セントくらいの上昇となるだろうとしていた。

 カナダでは、9月15日からガソリンは冬用のウィンターブレンドに切り替わるという。ウィンターブレンドはサマーブレンドよりも1リットル当たり4セント安く販売されるため、たとえガソリン価格が今回のサウジアラビア石油施設攻撃の影響で上昇したとしても、ウィンターブレンドへの切り替えで相殺され、販売されるガソリン価格が大幅に引き上げられることはないだろうと予測していた。

 今回の攻撃によりサウジアラビアの石油生産量は一日570万バレル減少する見通しで、世界の原油需要の5パーセントに当たるといわれている。

 もし供給再開が遅れたり、アメリカがイランへ攻撃したりした場合は、今後ガソリン価格はさらに上昇する可能性も十分にあると指摘している。

 

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