2019年9月19日 第38号

 高騰し続けた不動産がようやく少しずつ落ち着きを見せ始めたブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーだが、一方で販売する業者側はあの手この手で購入を促している。

 そして、とうとうアメリカの高級電気自動車テスラをプレゼントというキャンペーンが登場した。このキャンペーンを実施しているのはセンチュリーグループで、サレー市の南地区、サウスサレーで販売しているヴィリディアン団地の残り10戸が対象となっている。

 このタウンハウスは全57戸で、各戸とも居住スペースが約2000平方フィートあり、価格は100万ドルからとなっている。これに付いてくるテスラはモデル3で、価格は55000ドル。キャンペーンは今年10月31日まで、もしくは完売するまで。

 メトロバンクーバーではBC州政府が海外購入者税を導入して以降、それまでの熱狂していた不動産販売競争がやや落ち着き始め、それまでは何もしなくても買い手が殺到していた売り手市場から比べると、現在は完全な買い手市場。販売業者の中にはこれまでにも初めて住宅を購入する若者にアピールしようと、アボカドトーストを1年間無料提供などのキャンペーンを展開している。

 こうした買い手市場傾向はこれからも続くとみられているが、業者は若者が不動産を購入できるような政府の政策に期待すると語っている。

 

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