2019年9月19日 第38号
最近ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で人気が高まっている電動機付き自転車だが、問題も発生している。同州の州都ビクトリアでは、電動機付き自転車に保険をかけていないとして連邦警察に違反切符を切られる事例が増えているとCBCが伝えている。
BC州政府管轄自動車保険会社ICBCでは、電動機付き自転車は2種類に分類される。一つは、自転車に電動の補助が付いているタイプで、動力が500ワット以下、時速はペダルを使わずに32キロメートル、自転車のペダルが付いているもの。もう一つは電動スクーターで、動力は1500ワット以下、時速70キロメートル。電動以外でもガソリンで走るスクーターもこれに分類される。
ICBCによるとスクーターを所有する場合は保険加入が義務付けられているが、電動機付き自転車への保険は用意されていないという。 しかし連邦警察によると、電動機付き自転車でもペダルを使用していない場合はスクーターと同じ扱いになるため、保険加入が必要と主張している。
電動機付き自転車の中には、一般の自転車に電動機が取り付けられているタイプとは別に、スクーターのような外観にペダルが付けられている種類のものもあり、紛らわしいという感じはある。
これまでに警察の違反切符に対して異議を申し立て、裁判で保険加入の必要なしと判断されたケースもある。
ただICBCの説明が分かりにくいという声もあり、これからますます電動機付き自転車や電気スクーターの人気が高まっていくことが予想される中で、BC州政府には適用を明確にする法整備の必要性が迫られている。