2019年9月19日 第38号
公式に選挙戦に突入したのが今月11日、そして14日には議会解散後最初となる世論調査結果が発表された。調査をしたのは世論調査会社ナノス・リサーチ。11日から3日間かけて1200人に電話インタビューで調査した。
調査は、今日投票が行われればどの党に投票するか選択肢を2党にしてランク付けで回答を得ている。その結果、最も支持率が高かったのは自由党で35・4パーセント、次いで保守党32・8パーセント、その差はわずかでほぼ互角となっている。続いて新民主党(NDP)15・7パーセント、グリーン党9・5パーセント、ケベック連合党3・6パーセント、カナダ国民党2・4パーセント。
首相としてふさわしい党首はとの質問には、ジャスティン・トルドー党首が約35パーセントでトップ、次いで保守党アンドリュー・シェア党首25パーセント、NDPジャグミード・シング党首9パーセント、グリーン党エリザベス・メイ党首8パーセント、カナダ国民党マキシーム・ベニエ党首3パーセント、ケベック連合党イヴ‐フランソワ・ブランシェット党首は2パーセントだった。ケベック連合党はケベック州のみで連邦議員を選出するため全国的な支持率は低くなる。
首相としての知名度があるトルドー首相がシェア党首を大きく引き離して首相にふさわしい党首でトップを取ったが、党としては自由党は保守党とほぼ互角。2015年総選挙時には「サニーウェイ」をキャッチフレーズにそれまでの保守党とは異なる男女平等、開かれた政府を実現すると語っていたトルドー党首だったが、4年間の政権ではこれまでの政治と変わらないとの印象が有権者に残ったことは否めないと専門家は語っている。