2019年8月8日 第32号

 連邦政府が10月に大麻入り菓子の販売を合法化することを受け、ケベック州は24日、未成年者保護のためには強力な規制が必要だとして、同様の製品をケベック州内では禁止する意向を表明した。

 禁止対象となる大麻入り商品としては、キャンディやチョコレートをはじめとする菓子やデザートなど、未成年の興味を引きそうなものが対象となる。

 また具体的な大麻成分の含有量としては、その有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(Tetrahydrocannabinol ーTHC)の含有量が、個別の菓子1個につき5ミリグラムを超えるか、パッケージ全体で10ミリグラムを超える固形物。また液体の商品に関しては、パッケージあたり5ミリグラムを超えるものが、販売禁止対象となる。そのほか大麻商品の匂いや色を隠すための添加物も禁止される。

 こうした規制を設けることで、たとえ連邦政府によって大麻食品が合法化されたとしても、州が目指す州民の健康と安全レベルを維持するのが目的。実際に州政府は、大麻が若い世代に魅力的に映らないようにする努力や、誤って中毒になるような事態を避けるためにやらなければならないことはまだまだあるとしている。

 連邦政府も、若者をターゲットにしたような大麻商品の販売は許可しない意向を表しているが、その判断はケースバイケースとなるだろうと述べている。判断には商品の形や色、味のほか香りやパッケージなどから判断する必要があるとしている。

 

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