2019年8月8日 第32号
ケベック州でクレジットカードの最低支払額を2パーセントとする法律が8月1日から施行された。
2017年に自由党政権が可決した法案で、毎年0・5パーセント引き上げられ、最終的には5パーセントになるとしている。
導入された背景には、増え続ける州民の負債額がある。クレジット・カウンセリング・ソサエティによれば、カナダ全体でクレジットカードやその他のローンによる負債額は1人平均約2万2千ドル。これらには住宅ローンは含まれていない。
さらに、ケベック州によると同州では支払不能となり個人破産する人が他州よりも多いという。そのため、返済額の最低額を引き上げ、無理なくクレジットカードを利用することを促す目的があるとしている。
ケベック州では、オンラインで最低支払額が計算できるサイトを設け、負債額から完済年数も計算できるため、州民に利用するよう呼びかけている。