2019年7月25日 第30号

 今秋の選挙で、最も熱い戦いが予想されるのがケベック州。議席数が多いことも理由の一つだが、ケベック連合党の存在がケベック州を特殊なものにしている。

 そのケベック連合党が、最近の世論調査で徐々に支持率が上がってきている。2011年選挙で惨敗して以降、低迷が続いていたが、ようやく復活の兆しを見せているという。

 ケベック州内での支持率は、17日に発表されたイプソスの調査では、自由党が37パーセント、保守党が24パーセント、ケベック連合党が22パーセント、新民主党(NDP)10パーセント、グリーン党4パーセント、カナダ国民党1パーセントとなっている。

 今月10日に発表されたメインストリートリサーチでもケベック連合党が19.1パーセントと、自由党36.7パーセント、保守党22パーセントに次いで高い支持率になっている。

 ケベック連合党はケベック州分離主義を掲げる連邦政党で、ケベック州のみで立候補者を立てている。現在は10議席だが、今年1月に就任したイブ-フランソワ・ブランシェット新党首の下、台風の目になる可能性があるという。

 そうなると自由党やNDPとの争いとなるため、保守党に有利に働くとの見方もある。自由党は2015年の選挙でケベック州78議席のうち40議席を獲得。10月の選挙ではこれ以上を狙っている。  最新の世論調査を基にCBCがはじき出した最新の支持率では、トップは保守党で34.2パーセント、次いで自由党31.7パーセント、NDP14.9パーセント、グリーン党10.6パーセント、ケベック連合党4.3パーセント、カナダ国民党2.7パーセント。

 一時は保守党が引き離したが、最近では自由党が盛り返している。

 

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