2019年7月18日 第29号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー国際空港からオーストラリア・シドニーに向かっていた旅客機が強い乱気流に遭遇、けがをした乗客や乗員の手当てを行うため、ルート途中の米ハワイ州ホノルル空港に緊急着陸した。

 この旅客機は、バンクーバー国際空港を11日午前零時50分に離陸したエアカナダ33便で、機材はボーイング777型機。乗客289人のほか乗員15人が搭乗していた。FAA(米連邦航空局)によると、同機は高度3万6千フィート(約1万1千メートル)を飛行中、ホノルルの966キロメートル南西の地点で乱気流に遭遇した。

 同機がホノルル空港に着いたのは、現地時間の午前6時45分ごろ。首や背骨、頭などを負傷した37人のうち重傷の9人を含む30人が、地元の病院に搬送され治療を受けた。残りの7人は病院へは向かわなかった。

 乗客の一人はメディアの取材に対し、一瞬の出来事だったが、ほとんどの人が宙に舞い上がったのを目の当たりにしたと語っていた。シートベルトをしていなかった乗客は天井に頭をぶつけるほど、激しい揺れだったと付け加えている。また別の乗客によると、最初はいつもと同じような、普通の揺れが続いたあと突然、機体が大きく沈み込んだが、その間ほんの10秒〜15秒だったという。

 エアカナダはシドニー行きの便を待つ乗客のために、ホテルと食事の手配を行った。

 

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