2019年7月11日 第28号
カナダ統計局は5日、6月の雇用統計で就業者数2200人減となり、失業率は前月比で0・1パーセント悪化し5・5パーセントとなったと発表した。しかし前月の5・4パーセントに続き歴史的に低い失業率となっている。
就業者数はフルタイムで24100人増となったものの、パートタイムが26200人減となった。
業種別ではヘルス・ソーシャルサービス関連で21900人増、一方で製造業は15000人減と2018年7月以来の大幅減となった。3日に発表された民間リサーチ会社による自動車販売台数報告書では6月の販売数は前年同月比で7・2パーセント減少。16カ月連続の減少となっていると報告されている。
地域別ではケベック州、サスカチワン州、アルバータ州で0・1パーセント改善、オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア州は0・2パーセント悪化した。最も失業率が低いのはBC州で4・5パーセントだった。
主要都市ではBC州バンクーバーで0・2パーセント、オンタリオ州トロントで0・4パーセント改善、ケベック州モントリオールでは0・1パーセント悪化、アルバータ州カルガリーは横ばいだった。最も失業率が低かったのは、BC州バンクーバー、ビクトリアで4・0パーセント。
雇用統計を注視しているカナダ中央銀行は10日の金融報告書で金利を据え置くと発表した。