2019年7月11日 第28号

 最新の世論調査結果でジャスティン・トルドー首相率いる自由党が支持率を持ち直していることが分かった。9日に発表されたナノス・リサーチの報告書で、自由党が34・6パーセントと保守党30・4パーセントを引き離した。新民主党(NDP)は17・9パーセント、グリーン党は8・8パーセント、ケベック連合党(BQ)4・9パーセント、カナダ国民党(PPC)1・6パーセントだった。

 6月18日に同社が発表した調査結果では保守党34パーセント、自由党29パーセントと保守党がリードしていた。

 自由党が支持率をやや回復した理由をナノス・リサーチの代表は女性の支持が上がったためと分析している。今年2月から始まったSNCラバランスキャンダルで支持率を落としたトルドー首相率いる自由党だったが、スキャンダル効果が薄れたことと、アメリカのマイク・ペンス副大統領が5月にカナダを公式訪問した時に女性の権利についてアメリカの政策に懸念を示したことなどが理由に挙げられると説明した。

 カナダの首相として支持する党首という質問では、トルドー首相が31・5パーセントとトップ、次いで保守党アンドリュー・シェア党首22・2パーセント、NDPジャグミード・シング党首9・6パーセント、グリーン党エリザベス・メイ党首7・1パーセント、PPCマキシーム・ベニエ党首2・4パーセントだった。

 しかしCBCが発表している各社の世論調査を統計した支持率では、ナノス・リサーチの最新結果を含めても保守党が引き続きトップで34・4パーセント、自由党31・1パーセント、NDP14パーセント、グリーン党11・1パーセント、BQ4・4パーセント、PPC3・2パーセントと保守党がリードしている。

 

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