2019年6月13日 第24号
ブリティッシュ・コロンビア州ローワーメインランドにある、人口2万6千人弱の町ラングレーに、認知症の老人を対象とした施設が間もなくオープンする。
『ザ・ビレッジ』と名づけられた、約5エーカーの広さの施設には、平屋建ての住居(キャビン)のほか、コミュニティセンターなどが建てられている。この『村』の建設が自分にとって最後のプロジェクトであり、成し遂げたかったことだと語るプロジェクトリーダーのエルロイ・ジェスパーセンさんは、シニア世代の住宅問題の中でも、これまでは看過されがちだった、こうした人たちへの住宅提供に情熱をかけてきた。
『村』の中には6つのキャビンがあり、1棟あたり12〜13人の認知症高齢者が暮らすことになる。『村』の敷地は完全に仕切られているほか、外との出入りは1カ所で管理されているため、入居者はその中を安全に歩くことができる。
この施設のモデルとなったのは、オランダにある世界初の認知症高齢者向けの村『ホーフウエィ(Hogeweyk)』で、BC州でもこのコンセプトに基づいた施設がいくつか建設予定となっている。
しかし入居費用はそれなりにかかり、ザ・ビレッジの基本料金は月決めで6千9百50ドルから7千8百ドルとなっている。このほかにも、個人の出費(トイレ用品など)が必要となる。