2019年6月13日 第24号
カジュアル衣料品の生産販売大手ユニクロと、アメリカの著名アーティスト、カウズ(Kaws)によるコラボTシャツが、先週発売された。ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドのショッピングセンター、リッチモンドセンター内にある同店では販売開始の7日、この商品を手に入れようと未明から店舗前に並ぶ人が出始め、最終的に何百人の長蛇の列となった。
これに先駆け販売が開始された中国では、開店と同時に店内になだれ込んだ客がこのTシャツを奪い合う事態となり、その様子を撮影した動画が投稿され話題となった。一方リッチモンド店ではこの日、店内の利用客を一定の人数に抑える入店制限を行ったため、大きな混乱は起こらなかった。しかし開店から30分たった10時30分頃でも、入店待ちの列は少なくとも100人以上となっていた。
市内の高校に通う高校生の一人は、特にカウズのデザインには興味はないものの、友達がこの話題で盛り上がっていたり、中国のセレブがこのデザインの服を着ていたりしていることから、このTシャツが母親へのいいプレゼントになると思い、3時間待ち続けたと取材に話していた。またある女性は、この商品を欲しがっていた友人が仕事で来れなかったため、自分が列に並んで買いに来たと語っていた。また中年の男性は、妻に言われるままに買いに来たと答えていた。
もちろんカウズの熱狂的なファンも列に並んでいた。ほぼ全デザインの商品を購入した客の一人は、朝の7時半にショッピングモールに来たものの、一番乗りとはならなかった。午前4時半ごろには、すでに誰かが並び始めていたという。