2019年6月13日 第24号
カナダ統計局は5月のカナダの失業率が、統計を始めた1976年以降で最も低い5・4パーセントを記録したと7日に発表した。4月の失業率は5・7パーセントだった。
5月の就業者数は27700人増。ただ自営業者が61500人増加したのに対して、フルタイム雇用者は33800人減少、うち13100人が公的機関で、20700人が民間企業となっている。専門家は、数字上は史上空前の好景気のように聞こえるが、内容はそうでもないと指摘。5月は就業時間数も減少しているため、手放しで喜べる状況でもないと語っている。
事業別では、就業者数が増加したのはサービス業で22800人。ヘルスケアやソーシャル・アシスタント産業で20400人、専門職・科学技術職で17200人。一方で、事業所・建築設備サポート関連で19400人減、宿泊・飲食産業で12000人減少した。
地域別では、オンタリオ州が20900人増、ブリティッシュ・コロンビア州で16800人増と好調だった。失業率が最も低いのはBC州で4・3パーセント(前月4・6)。前月から0・3パーセント改善している。次いでケベック州5・0パーセント(同4・9)、オンタリオ州5・2パーセント(同6・0)。主要都市では、BC州バンクーバーが4・2パーセント(同4・4)、モントリオールが5・4パーセント(同5・4)、トロントが6・3パーセント(同6・6)だった。