2019年5月23日 第21号

 オンタリオ州の男性が、退職後のために貯めつづけてきたアエロプラン®のマイレージを、失効期限をうっかり越してしまったために全て失ってしまった。

 クリス・フレンチさんは現役時代、仕事の都合でエアカナダで定期的に世界各地に出張していた。そんなフレンチさんが退職までに貯めたマイル数は、約37万マイル。

 退職後の旅行にこのマイルを使おうと大事にしてきたフレンチさん。しかし今年の初めにいざマイルを使おうとした時、それが消えてしまっていることに気がついた。それは失効期限の2週間後のことだった。

 長い間かけて貯めてきたマイルが全て消えているのを目の当たりにし、思わず怒りが爆発したと取材に語るフレンチさん。メディアがアエロプランに問い合わせたところ、10年以上の経歴を持つメンバーは、12カ月の間にマイルを増やすか使うかしてアカウントを活性化させておかないと、全てのマイルを失うことになると説明している。

 ただこれを防ぐために、アエロプランは6カ月を超えて活動がなかったアカウントの所有者に通知を行うほか、アカウントに残されているマイル数が消失する10〜12週間前にも再度通知すると付け加えている。

 これらの通知メールを受け取ったかどうかフレンチさんははっきり思い出せないが、35年の長きにわたってアエロプランのメンバーだったことに鑑みて、会社側が特例措置を取ってくれることを願っているが、会社はあくまで規則に従う姿勢を崩していない。一応、失ったマイレージを「買い戻す」手続きも残されているが、それには3700ドルかかると言われ、フレンチさんにとっては選択肢とならないとのことだ。

 

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