2019年5月2日 第18号

 カナダ銀行は4月24日、金利を据え置くと発表した。今後の金利引き上げの可能性についてはカナダ経済が好転しない限り行わないとし、引き下げの可能性も示唆した。

 現在の金利は1・75パーセント。スティーブン・ポロズ総裁は、金利は現状が最適との見解を示し、2019年後半以降の経済成長に期待していると語った。カナダ銀行は2017年7月以降5回にわたって金利を引き上げている。

 また、今年の経済予測について、1月の時点では1・7パーセントとしていた国内総生産(GDP)成長率を1・2パーセントに下方修正した。

 4月30日にはカナダ統計局が今年2月のGDPが0・1パーセントのマイナス成長だったと発表。大きな要因は全国的な悪天候で、3月にはその反動が来るのではないかと専門家は予測している。交通運輸機関や倉庫業界が1・6パーセント減、鉱山業、石油・天然ガス産業も1・6パーセントの下落した。

 専門家は例え3月の経済が反動で好調となっても、今年の第一四半期は1パーセントの成長にとどまるだろうと予測している。

 

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