2019年4月18日 第16号
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市のアパートで13日、故障したまま何カ月も放置されたままになっているエレベーターのために、生活に支障をきたしている住人が抗議行動を起こした。
場所は同市中華街に近い251ユニオン通りの9階建てアパート、ソルハイム・プレース。総戸数86戸のこのアパートは、非営利団体の中僑互助會機構(S.U.C.C.E.S.S.)がBC州政府の外郭団体BCハウジングの支援を受けて運営している、低所得者向けアパート。
同アパートに14年間暮らしているリサ・テイスさんによると、エレベーターは昨年の9月から故障しており、このアパートに多く暮らす高齢者に負担を強いていると取材に語っている。また階段の上り下りの際に階段を踏み外し大けがをした人も何人か出ており、許容できる限界を超えていると訴えている。
住人はS.U.C.C.E.S.S.がエレベーターの修理を怠っているとして、今回の抗議行動を起こした。アパートにはもう1機エレベーターがあり、そちらは稼働しているものの、最上階には通じていないという。
S.U.C.C.E.S.S.のCEOクィーニー・チューさんは、老朽化による故障で停止したこのエレベーターの交換には何カ月もかかると説明している。その間は最上階に上る住人を助けるために、同機構のスタッフが午後11時まで常駐するよう手配していると付け加えている。しかしテイスさんによると、必要な時にスタッフを見つけるのにはいつも苦労していると反論している。
チューさんによると、BCハウジングは最近になって、同機構が新しいエレベーターを購入することを承認したという。しかしその設置完了には少なくとも1年はかかるだろうと話している。